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のりしおな人

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塩尻で活躍する人、塩尻に住んでいないけれども、関係人口として塩尻で活動している人をクローズアップします。
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「地方が進んでいない」ことはない。地方は人との出会いと、キャリア成長の機会。

2022年度、塩尻CxO Lab第3シーズンに参加した、島畑知可子さん。地元の札幌市で社会保険労務士事務所を営みながら、塩尻CxO Labの副業人材となりました。 参加したのは、長野県売木村にあるコワーキングスペース&多世代型シェアハウスの「うるぎHalo! -岡田屋-」にまつわるプロジェクト。「人口約500人の村で、地域の可能性やおもしろさを感じられた機会でした。これをきっかけにして、私の地域との関わり方も変わっていきそうです。」と島畑さん。2023年8月からは「おためし

「カオスだから」選んだ塩尻。「会わせたい人が、たくさんいるホーム」

2020年2月から2023年5月2日までの期間、滞在したのは全国101拠点。“多拠点アドレスホッパー”をしているのは、西出裕貴さん(以下、にっしー)。もちろん、家はありません。 刺激的な暮らしを満喫してきたものの、いつしか感じたのは、“ホーム”のない寂しさ。2022年夏から“ホーム”として選んだのが塩尻です。 ほかの地域への滞在も続けていますが、軸足は塩尻に置いています。 いつしか任されたのは、塩尻の空き家活用[en.to]プロジェクト。現在はクラウドファンディングを先頭

好きなワインを題材に。新たな分野への挑戦ができた地域活動

長野県のシステム開発企業・エプソンアヴァシス株式会社で実証実験がおこなわれるのは、「“半ワイン半X”のライフスタイルを実現するワンストップ・プラットフォーム『#WINE/LIFE』(仮)」サービス。地域の仕事をしながら、ブドウ栽培やワイン醸造にも携わるライフスタイルを提案するプラットフォームです。 このサービス開発に伴走したのは、PR・ブランディングなどマーケティング関連の仕事をおこなう菊川厚さん。「塩尻CxOLab」の副業人材として参加しました。 「新規事業開発」は、菊川

故郷の関係人口となり参加。仲間に出会って「塩尻のいいところ」や「思考の死角」に気づいた。

塩尻市出身である中村千鶴さん。2019年に開始された「塩尻CxO Lab」1期から、東京に住みながら塩尻の関係人口となり、塩尻への愛を育んでいます。 「CxOラボを終えた後は、塩尻のことが大好きになりました。特に塩尻ワインは、個人的に店舗営業するほど、のめりこんでいます。都内のお気に入りのお店に、塩尻ワインをPRして置いてもらっているんです。」と中村さん。さらに東京に住む友人を、塩尻のワイナリーや観光スポットへとアテンドしており、友人の間では「塩尻観光大使」と呼ばれています

“できない”と声をあげることで人材がつながる。3年間参加して感じた塩尻カルチャー

愛知県庁に勤める山肥田徳文さんには「塩尻CxO Lab」に3年連続でご参加いただいています。塩尻にまつわるイベントへの参加率も高く、関係人口のベテランと言っても過言ではありません。今年は塩尻で行う新しいスポーツ大会を企画すべく、ご参加いただいています。 3年前に初めて参加したキッカケは「副業・兼業人材を活用する仕組みが気になったから」。2026年に愛知・名古屋で開催する「アジア競技大会」などで、その仕組みを活用できるかもしれないと考えたそうです。 参加する中で感じたのは「

「純粋に応援したい」気持ちが原動力。“お客さん"ではない立場で、地域の企画を続けていくおもしろさ。

2020年末から2021年始めにかけて、塩尻市の木曽漆器工房を支援するクラウドファンディング「コロナで大打撃!食卓を豊かにする伝統木曽漆器を応援させて!」がおこなわれました。 コロナ禍で大きく売上が減り、伝統の担い手である職人の雇用が危ぶまれるほど窮地に立たされた工房のために、山口有里さんを中心とする「グロービス地域活性化クラブ」によって、漆器を購入できるクラファン企画が立ち上がりました。 「伝統工芸品を使うことがいちばんの応援になる!と考えて、短期的にも支えることができ

巻き込まれることを楽しんだ塩尻滞在。考える環境におかれて見えてきた、地域でやりたいこと。

クラウドファンディングを通して2022年3月に書籍「いっぽ」を出版した、東京大学在学中の早川芽生さん(以下、めいちゃん)。「“まちづくり”とはなんだろう?」という疑問から塩尻に辿り着き、滞在4ヶ月間の出会いや感じたことをまとめた体験記です。 「塩尻では、楽しくいろんなことに巻き込まれて、“体験のわらしべ長者”のような体験ができました。塩尻は、これからの人生でも迷った時に帰ってきたい場所です。」と話します。 現在は休学して、全国各地で“体験のわらしべ長者”をしているめいちゃ

塩尻で感じた「アジャイルさ」が新しかった。海外から参加したデザインリサーチ

塩尻は、ANAが手がけるアーティスト・イン・レジデンス(アーティストが滞在しながら作品を作るプログラム)の舞台に2020年度より選ばれています。アーティストが塩尻に一定期間滞在し、塩尻の文化や歴史、市民との交流などによって得られたインスピレーションをもとに、リサーチ活動や制作活動を行います。 2021年度、塩尻アーティスト・イン・レジデンス実行委員会において、アーティスト・イン・レジデンス(以下AIR)を持続させることを目指し、副業人材としてアートディレクターを募集。参加し

楽しさを見出し、挑戦の場をつくる秘訣は、地域への主体性

塩尻駅の改札を出て、東階段を降りた中二階の一角。2022年6月にワインバー「アイマニSHIOJIRI(以下アイマニ)」がオープンしました。 ぶどうの産地である塩尻が誇るワイナリーが醸した、こだわりワインを楽しめます。 店舗の工事設計をボランティアで担当したのは、JR東日本に務める西宮竜也さん。アイマニ事業者である地域ベンチャー企業と、オープンに向けて、会社の枠を超えた個人の活動として協働しました。 「会社としてではなく、自分ごととしてお手伝いした結果、店舗を形にできたことは

地域の事業プロデューサーが語る、地域副業のすすめ「リスクなく、教養や価値観を身に付けられる機会」

「のりしおな人」第6回に登場いただくのは、全国各地で観光事業や伝統工芸のプロデュース・PRなどを10年以上行ってきた松本慕美さん。 2020年には、塩尻市木曽平沢の「大河内家具工房」にて伝統工芸の職人に向けた、人材育成プロジェクトの副業に参加しました。 さらに翌2021年から現在まで「モナミ美容室/イワサ理容室」が企画する、着物ツアーを推進する副業にも参加しています。 本業でも地域の事業に携わりながら、2年連続で塩尻の副業に参加する松本さん。「地域での副業は、ぜひおすすめし

自分ごとに思えた、地域の仕事。事業パートナーとして携わった売店リニューアル

塩尻駅前にある売店が、昨年リニューアルオープンしました。塩尻の特産品が並ぶ店内の陳列方法を、大きく見直しています。 塩尻の「塩尻市・関係人口創出事業」の副業人材として指揮したのは、普段は東京で働くデザイナー・アートディレクターのサワノエミさん。 「オンラインミーティング中も、スタッフの方が什器のサイズをメジャーで測ってくれたり、その場で決定していただいたりと、とにかく話が早かった。やりやすかったです。」と話します。 「のりしおな人」第5回は「はじめて自分ごとで仕事をする

「のりしお」生みの親にとって「塩尻は貢献できる、居心地のいいサードプレイス」

ライター・編集者として、地域副業の取材を続けてきた杉山直隆さん。 2021年、自身も塩尻の関係人口として、地域副業に参加しました。 「塩尻の情報を発信する」という使命を受けて、当サイト「のりしお」のリリースを全面的にバックアップしました。 「塩尻には、僕を最大限活かそうとしてくれる雰囲気がありました。こんなにも受け入れてくれるのか、期待してくれるのか。そう感じられて活動しやすかったです。」 副業人材として活動が終わった今でも、出会った仲間と交流が続いたり、塩尻のイベントに参

45歳で「塩尻CxOLab」に参加。勇気をもらえ、登山仲間もできました。

「塩尻CxOLab」は、市内の企業や団体とともに地域課題を解決する6カ月間のオンラインコミュニティ。その第1期と第2期に参加したのが、株式会社FINOLABに勤める井上格太さんです。 CxOLabで地域のプロジェクトに関わることで、何を得たのでしょうか。「のりしおな人」第3回は、そんな井上さんの体験談をじっくりお伺いしました。(取材日:2022年1月18日) 【プロフィール】 いのうえ・かくた 1975年生まれ。埼玉県大宮市出身。商社系IT企業にてエンジニアとして、金融系シ

関係人口の取り組みはキラキラしていてハードルが高い? 塩尻は違いました

「地域の取り組みに興味はあったのですが、専門スキルがない私にはハードルが高いと思っていたんですよ。でも、塩尻には私でも受け入れてもらえる場所がありました」 そう話すのは東京の人材会社に勤める田村志保さん。「塩尻ワインサークル」を始めとした、市でおこなわれている複数の活動に参加され、どっぷりハマっています。 「のりしおな人」第2回は、そんな田村志保さんに、地域外の人でもかかわれる塩尻の魅力についてお伺いしました。 (取材日:2022年1月18日) 【プロフィール】 たむ