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地域住民と関係人口が共創する、実践型のコミュニティ「塩尻DAO」


私たちのプロジェクトについて

私たちは、長野県塩尻市のリアルな地域課題を題材に、住民、行政、関係人口、企業といった多様なステークホルダーが交わり、つながりを深め、共感を起点に共創を進める、実践型のコミュニティ「塩尻DAO」です。

このプロジェクトを通じて、各個人の隠された能力や才能そして意思を引き出します。また、地域の潜在的な魅力を最大限に活用することで、地方創生や街づくりの新たなあり方や方法を実験していきます。

そして、このプロジェクトに参加する方全員が互いの成長を支え合い、共に持続可能な型で発展していけるような自律分散型コミュニティを目指しています。

私たちは、だれかと想いを共有し、そこに共感が生まれ、それぞれが力を発揮し、楽しみながら地域の課題を解決していくことが大切だと考えています。一人では難しいことも、チームで力を合わせれば解決できる。高齢化、人口減少、環境問題の悪化など、多くの社会課題が存在しますが、これらを共感しあったコミュニティの力で解決できると信じています。

そして、何よりも「想い」は「カタチ」になる。

これは長い歴史の中で塩尻が築き上げてきた文化でもあります。開拓地にブドウを植え一大産地となったワイン産業や全国に先駆ける自動運転の実証実験など、常に新しいことに挑戦しています。

プロジェクト誕生の背景

私たちが拠点を置く塩尻市は、長野県中部の中信地方に位置する約6.6万人の市です。古くから交通の要所として発展してきたため、新しい人々、物、考え方を受け入れる文化が根付いています。

高齢化と人口減少が進む中、塩尻市は、街づくりの担い手が不足する未来に向けて、新しい街づくりの指針を定めました。それが、「関係人口と共に共創するまちづくり」です。

この指針に基づき、令和元年から5年間、関係人口と地域住民との協働の取り組みを実施しました。関係人口という地域内では獲得しにくい人的資本を調達することで、事業は推進され、結果的に地域課題を解決するプロジェクトや地域に活気を生む取り組みを創出し、関係人口の存在が地域活性化に寄与するという確信を得ました。

また、関係人口として地域活動にかかわった人々からは、新たな挑戦の場を得て自らの可能性を発見したり、偶発的な交流から新たな仲間を得ることで、自分自身を再発見するような“越境体験”と呼ばれる経験を得ることができたという声を数多くききました。これは、関係人口として地域にかかわることは、個人にとっても自己実現や自己成長に取り組める意義ある機会であり、ここにこそ地域創生の取組みの未来につながるヒントがあるのではないかと私たちは考えています。

見えてきた3つの課題

一方、これまでの取り組みから以下3つの課題が地域住民と関係人口の持続可能的な共創を阻むボトルネックになることがわかりました。

課題①:中間支援組織のリソースが共創機会創出のボトルネック
中間支援組織(事務局)の介在やコーディネートは、関係人口と地域住民との協働の機会を設ける上で不可欠です。しかし、そのリソースや組織構造には限界が見え始めてきました。

課題②:貢献や成果が見えずらい
関係人口の重要性やその地域内での貢献についての認識を明確にすることが難しく、その結果、地域住民と関係人口との間での協力や共創の可能性が狭まってしまっているという現状です。
具体的には、関係人口が地域社会にどのように影響を与え、その貢献がどのように地域社会を豊かにしているのかを理解することが困難で、それが地域住民と関係人口との間の協働や共創を阻んでいることがわかりました。

課題③:不十分なインセンティブ設計
関係人口に対して、中長期的にプロジェクトや地域に継続的に関わるためのインセンティブが弱く、関係人口が地域に投資する時間や労力に対して、適切な報酬や動機付けが提供されていないため、この取り組みを持続可能なものに発展させることが難しいという課題です。

課題解決のための新しい挑戦

上記にあげた課題を解決していく1つの手段として、私たちはWeb3の思想やテクノロジーを活用した新しい構想を立ち上げ、挑戦します。

解決策①:全員が主役になるフラットな組織体制DAOの導入
従来の中間組織が中心の組織形態ではなく、自律分散型組織 (Decentralized Autonomous Organization : DAO) という枠組みを用いることで、中間支援組織(事務局)の介在やコーディネートがなくても、誰もがフラットにコミュニティが目指すビジョン・ミッションの向けて行動できるようになります。

解決策②:NFTの導入
個人の活動データを証明するNFT(Non-Fungible Token)という技術を導入することで、いままで見えにくかった貢献や成果を可視化することができます。

解決策③:トークンエコノミーの導入
地域に対する貢献や活動に対して、トークンを付与し、そのトークンが地域独自の資源と交換できるような経済圏を構築することで、インセンティブが発生し、中長期的に塩尻DAOに関わることが期待できます。 

参加のメリット

~地域住民・行政の方~

  • 塩尻ファンといつでも繋がれる

  • 専門スキルや知識をもつ多様な人材と出会える・相談できる

  • 事業やプロジェクトを推進するためのパートナー・仲間を得られる

  • 地域の課題解決の担い手が増える

  • 多様なチャレンジが生まれ、地域の活性化が進む

〜関係人口・企業の方〜

  • 同じ志や興味を持つ多様なメンバーとつながり、仲間や自身の居場所を作ることができる

  • 普段の仕事とは異なる課題に向き合うことで、越境学習効果が得られる

  • リアルな課題に取り組むことで、地域の課題解決に必要な実践知識を得ることができる

  • WEB3を活用した地方創生、街づくり、またはコミュニティづくりに参加できる

  • 自身のスキルや経験を活かして社会貢献(ソーシャルグッドな活動)ができる

会員証としての役割を果たすチケットNFT

塩尻DAOに入るためには、会員証(NFT)の購入が必要になります。会員証(NFT)には以下の権利が付与されます。

  • Discordのチャンネル閲覧権限

  • 特別なイベントに招待

  • プロジェクトへの参加権利

  • プロジェクトの立ち上げ権利

運営方針

2024年5月時点で、当コミュニティは完全なDAOではなく、塩尻市の関係人口創出事業に連携するプロジェクトの一部として存在します。このプロジェクトは、地域の人事部を担うNPO法人MEGURUが受託し、塩尻市と共に運営しています。したがって、全ての意思決定をDAOメンバー全員で民主的に行う運用はできません。

しかし、私たちが目指すビジョンに向けて、コミュニティとしての在り方や進め方については、最大限、DAOメンバーと共に検討し、議論し、意思決定を進めていきたいと考えいます。そして、運営が安定したタイミングで、徐々にDAO主導の運営へ切り替えることを目指してまいります!

運営メンバー

立ち上げメンバー

構想段階から関係人口の方と共に議論し、課題を乗り越え、リリースに至ることができました。ここまで関わって下さったメンバーです。

塩尻DAOへの参加方法

第5期の塩尻Labに参加希望の方は、下記のフォームで優先案内へ登録してください。塩尻Labが終了した後に、塩尻DAOに参加するために必要なチケットNFTの購入権利をお渡しします!


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