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塩尻CxO Lab第3シーズン始動!~仕様書作成WS開催後記~

こんにちは、のりしお編集部・上田です。
「塩尻CxO Lab」の第3シーズンがいよいよスタートしました!

「塩尻CxO Lab」は、地域の担い手となるプレーヤーと地域外の関係人口が共同で地域課題解決を目指すオンラインコミュニティです。「学ぶ」「育む」「実践」の3ステップで、自分事として地域に関わるマインドとスキルを身に付けていく6カ月のプログラムとなっています。

塩尻CxO Labは2020年の開始以来、地域の当事者として課題解決に一歩踏み出してみたい、塩尻の魅力を高めたいと願うメンバー50名以上が参画してきました。

2022年7月30日、シーズン1回目となるイベント「仕様書作成ワークショップ」が開催されました。
今回は初の現地+オンラインのハイブリッド開催となり、塩尻CxO Labメンバー、5つのテーマの地域プレーヤー、運営事務局と運営サポートメンバーの約20名がシビック・イノベーション拠点「スナバ」に集まりました。

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運営事務局/のりしお編集部・のべちゃんによるオリエンテーションのあと、まずは本日の講師を務める一般財団法人塩尻市振興公社(塩尻市産業振興事業部より派遣)/スナバ運営チーム・三枝大祐さんによるシビック・イノベーション拠点「スナバ」についての説明が行われました。

スナバは事業を生み出し、育てるための機能をもった「シビック・イノベーション拠点」。
企業、起業家、大学、生活者、そして行政・・・すべてをこの地域を構成する市民ととらえ、持続可能性と社会的効果を両立する事業や、新しいしくみを、ともに生み出し、ともに育てる未来を創っていくことを目指しています。

続いて、三枝講師による仕様書作成研修がスタートします。
ここで作成する仕様書とは、地域プレーヤーが抱える課題解決の方向性を示す計画書のようなもの。
熱量をもって旗を掲げる地域プレーヤーの描きたい未来、その裏にあるストーリーを明らかにし、作りたい未来を一緒に目指すパートナーとして副業・リモート・3カ月で課題解決を伴走してくれる人材を募集するための募集要項となるものです。

塩尻CxO Labメンバーは、地域プレーヤーとチームを組み、壁打ちを通じて思考の整理や課題の構造化を促して仕様書を形にしていく伴走役を担います。

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仕様書で必要となる思考法が「クリティカルシンキング」です。
「あるべき」「ありたい」「理想の」ビジョンを定め、現状とのギャップ=課題を特定し、アクションする方向性を定めるバックキャスティングというアプローチで思考を進めていきます。

クリティカルシンキングでは、目指す姿や何故やるかという「Why」をクリアにし、言葉の定義を明確かつ具体的にしていくことがポイントとなります。
(『実践型クリティカルシンキング』著者の佐々木裕子氏の資料より)

地域プレーヤーと塩尻CxOLabメンバーはそれぞれ5つのチームに分かれて、この日から約1カ月かけてオンラインでミーティングを重ね、仕様書を形にしていきます。

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午後はえんぱーくに場所を移し、チームに分かれてのワークを行いました。
お互いを知るための9マス自己紹介ワークでは、制限時間を過ぎても「まだまだ話足りない!」というチームも多く、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれました。

その後、塩尻市内のフィールドワークにでかけるチーム、地域プレーヤーが作成したクリティカルシンキングシートを見ながら壁打ちに取りかかるチームに分かれ、仕様書作成に向けての第一回目のセッションがスタートしました。

塩尻の新しいスポーツイベントを企画するプロジェクトのチームは、
市内を巡るフィールドワークを行いました。

「自分のやりたいことの背景にあるものは?」
「目指す方向性とは?」
「その課題が生じている原因は?」

熱量をもって想いを語る地域プレーヤーに、メンバーからは次々に質問が投げかけられます。全く違う背景、経験をもつメンバーが同じテーマについて真剣に考え、壁打ちを繰り返す、濃厚な時間が過ぎていきました。

はじめてのオンラインと現地のハイブリッド開催。
いろいろ反省点もありましたが、最後はみんな笑顔で長い一日を締めくくりました!
  • 率直に楽しかったです!熱量持って旗を立てる人に触れて、何かに向かって一緒に思考するという空間を、本業とは違う形で体験できたのはよい場でした。

  • 手段に方向が向きすぎたときに、何のためなのか・どのような将来に向けての話なのかに立ち返って思考を進めていく考え方が改めて学びになりました。

  • 自分が本当にやりたい事をもっと言語化しなくてはダメだと感じました。同じテーマについて真剣に考えていただけるのがとても嬉しいです。(地域プレーヤー)

  • 自分にはない他の人の意見をきけたことが刺激になりました。

  • むずかしいけど、おもしろい。

  • フィールドワークを行ったことで、塩尻という街の良さが伝わってきました。

  • 目指す世界観の解像度があがり、ワクワク感でいっぱいです。自分の内省について皆さんがこんなに真剣に向き合ってくださることに感謝しかないです!!(地域プレーヤー)

以上は、参加してくださった塩尻CxOLabメンバーのみなさん、地域プレーヤーのみなさんからいただいたフィードバックの一部です。

仕様書作成はいよいよこれからが本番です。9月4日の締め切りまで、それぞれのチームが試行錯誤を繰り返しながら、熱い夏を走り抜けます!

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仕様書のお披露目と、課題解決を担う副業人材の募集は9月下旬ごろ行われる予定です。こちら「のりしお」でもアナウンスさせていただきますので、どうぞお楽しみに!


▼5つのテーマと地域プレーヤーについてはこちら:

テーマ① 日本ワインのファンを増やすAIコンシェルジュサービスの構築

テーマ② 塩尻の地域資源を活用した地域に愛されるスポーツイベント企画

テーマ③ どん底だった保育士が会社を立ち上げ、保育業界をアップデートする

テーマ④ 売木村と都市をつなぐ ”仕事と暮らしの拠点" づくり

テーマ⑤ 長和町で好きを生業につなげるカルチャー拠点の開設

▼過去の副業・リモート・3カ月の人材募集記事はこちら:

【塩尻CxO Labとは】
塩尻市は、2020年度に、課題感を持つ地域の当事者(市民)と地域外の人材がともに課題を顕在化する「仕様書」を作成し、顕在化された課題を副業人材との共創で解決していく関係人口創出事業を開始し、総務省の「関係人口創出・拡大モデル事業」で全国25の採択団体の一つに選ばれました。「塩尻CxO lab」は、この取組みのなかで、地域との関わりを求める方たちと継続的につながるプラットフォームとして立ちあげられたオンラインコミュニティです。発足以来、50名を超えるメンバーが参画し、さまざまなプロジェクトを推進してきました。