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【地域プレーヤーインタビュー】売木村と都市をつなぐ ”仕事と暮らしの拠点" づくり

こんにちは、のりしお編集部・上田です。

塩尻市の関係人口オンラインコミュニティ「塩尻CxO Lab」の第3シーズンがいよいよ開幕します。

今回は、2022年の塩尻CxOLabに地域プレイヤーとして参加される赤土さんと駒井さんをご紹介します。

赤土さんと駒井さんは、長野県売木村で、築100年超の建物をリノベーションして地域の拠点をつくるプロジェクトに取り組んでおられます。
インタビューでは、お二人のプロジェクトへの想いや意気込みを語っていただきました!


ーーまず始めに、お二人が感じる売木村の魅力をおしえてください!

赤土さん)
面白い人がたくさんいるところですね。村の人はとてもオープンで、入り込みやすい雰囲気があります。
人口500人の村なんですが、その4割が移住者です。

15年前くらいから村をあげて移住者誘致に力を入れており、人が人を呼ぶ感じで移住する人が増えていきました。
地域おこし協力隊制度ができたばかりの頃から積極的に受け入れをはじめ、その人を訪ねてきた人がまた移住するといった感じで増えていきました。

村長さんが前向きで、村が生き残るためには移住者を受け入れていこうという姿勢があり、PRするための祭りやイベントを村をあげて行っています。
また、村の人も外から来た人を受け入れていこうという姿勢が強いですね。

駒井さん)
食べ物、自然、温泉という地方の村の基本的な魅力はもちろんあるんですが、とにかくコミュニティに入りやすいというのが私にとっては魅力でした。
村が小さく人口も少ないので、顔見知りがすぐできるし、移住者の方が多いので、すぐに話しやすい関係性を築ける方が多いと思いました。

赤土さんが先に来ていたので、赤土さんを訪ねて何日か滞在する体験を繰り返すうちに、また帰ってきたい場所になったという感じです。
岡田屋もそういう場所にしたいですね。売木村を自分の故郷と思ってくれる人を増やしたいです。

売木村の風景

ーーうるぎHalo!-岡田屋-プロジェクトについておしえてください。

駒井さん)
人口約500人の小さな長野県売木村に、多世代型シェアハウスを併設するコワーキングスペースを立ち上げるプロジェクトです。

築100年超の旧岡田屋旅館をリノベーションしたこの拠点が、村が誇る自然豊かな環境で居住やテレワークができる拠点としてだけでなく、“地域”の拠点や、地域と繋がる窓口としても機能することを目指しています。

赤土さん)
テレワークの人が村に滞在する中で顔見知りができると、また戻ってきたい場所になると思います。売木村を第二の故郷のように感じてもらえるような繋がりを生む場所にしていきたいです。

6月19日にOPENするのですが、具体的にどんなふうに売木の暮らしを発信したり、人との関係をどうやってつくっていけばよいか、足を運んでいただくにはどんな風にPRしていけばよいのかなど、まさに初期の段階から色々な人に関わってもらって一緒に考えていけたらと思っています。

▼うるぎHalo! -岡田屋- HP

▼Instagram

築100年超の建物をリノベーションしたうるぎHalo!-岡田屋-

ーー今回、塩尻CXOラボに参加しようと思ったのはなぜですか?

赤土さん)
外部の方に仕様書の作成を手伝ってもらえる、つまり、課題の掘り起こしから伴走してもらえるのが素晴らしい設計だと思いました。

課題について、当事者が考えても発想がおよばないこともいっぱいあると思うんです。別の視点からのアドバイスをもらったり、一緒に考えてもらえるのはとても有難いです。

駒井さん)
私も、「課題感を持つ当事者(市民)とプロフェッショナル人材がともに課題を顕在化する「仕様書」を作成し、顕在化された課題解決事業を副業で実施していく」というコンセプトに強く共感したんです。

勤務していたコンサルティング会社で地域系のプロジェクトに関わったことがありますが、課題を設定すること自体が難しいと実感として感じていました。そこから一緒に入ってもらえるのはとても良い設計だと思います。

また、地域プレーヤー、地域外から関わって下さる方のお互いにとってメリットがある取組みだと思いました。
企業で勤めている方で、スキルを発揮する場を求めている方も多いと聞きます。そういう方に地方にきてもらって、力を発揮してもらうことで、手触り感のあるやりがい、貢献感をもっていただくことができると思います。

ーー参加するにあたって、不安に思うことはありますか?

駒井さん)
不安は特にありませんが、今現在、明確なゴール設定がまだできていない状況です。

1カ月の壁打ちのなかで、ゴールについても改めてオープンに考えてみるという機会になれば良いと思っています。

ーーどんな方が関わってくださることを期待していますか?

赤土さん)
岡田屋を拠点に、地域を良くしていきたい、賑わいを生みたい、売木村を故郷と思ってくれる人を増やしたいという想いがあります。
将来的にはさらにもう一歩進めて、個人に加えて企業や大学と関わってビジネスやボランティアなど、何でもよいのですが、岡田屋を中心に活動がうまれる場となることを目指しています。
塩尻のシビック・イノベーション拠点「スナバ」みたいな場所と言ったらよいでしょうか。

だから、地域のことを考えたい、地方のコミュニティがどう持続的により良くなっていくのか、暮らしの場をどうやってつくっていけるのか、そんなことに興味があって一緒に考えてくれる方に関わってほしいと思います。

今回のプロジェクトは、仕様書を一緒に作って終わりではなく、その後も関わりしろがたくさんあると思っています。継続して関わっていける関係性を築いていきたいですね。

駒井さん)
スキルや経験よりも、どちらかというと、地域に関わりたいと思っている人、プロジェクトに共感してくれる人、ここで一緒に何かやりたいと思ってくれる人と出会えると嬉しいです。
この先何をどうやって行くのか、私たちと一緒に考え、実現に向けて関わってくれる方に参加してほしいと思います。

課題は難しいことだけではなく、足元でやらないといけないことはいっぱいあるんです。例えば、地域の人と対話を重ねていただき拠点のことを知っていただくとか、利用者の声を聞いてニーズに応えていくとか、関わっていただけることはたくさんあると思います。

ーー最後に、今後の意気込みを教えてください!

赤土さん)
意気込み・・・笑)難しいですね。駒井さん、どうぞ!

駒井さん)
うーん笑)、意気込みというか、野望みたいになるんですが・・・。

私たちは売木村は素敵な場所だと思っていますが、場所にこだわっているわけではなく、このモデルを作ることにこだわっているんです。
売木村は最初の入口で、このモデルが日本全国色んな地域の課題を解決する手段になり得ると思っています。

売木村で良いモデルをつくって、自分がやるのか他の人に伝えるという形でかはわかりませんが、将来的に他の地域にも広がっていけば良いなと思っています!