誰でも集う「塩尻市立図書館」を再定義したい!【第五期塩尻Labテーマオーナーインタビュー】
こんにちは、のりしお編集部です。
今年もいよいよ、塩尻市の関係人口コミュニティ「塩尻Lab」が開幕します!
「塩尻Lab」は、塩尻市の地域プレーヤーと”関係人口”と呼ばれる地域外の方たちが、協働で地域課題の解決や魅力の再発見を行うコミュニティ。今年で第5シーズンをむかえます。
約2カ月のプログラムでは、課題当事者である地域のプレーヤー(テーマオーナー)が掲げる課題を深掘りし、解決の方向性を示す「仕様書」の作成に取り組みます。
▼塩尻Labプログラムの詳細はこちらをご覧ください:
https://shiojiri-city.note.jp/n/n5212b940ec14
今回の記事では、自らのテーマを掲げて参画する3人の地域プレーヤーのお一人、北澤梨絵子さんのインタビューをお届けします!
自己紹介🎉
ーーお名前
北澤梨絵子
ーー現在のご職業や働き方を教えてください
塩尻市立図書館司書
ーーご自身の趣味やバックグラウンドについて簡単に教えてください。
生まれも育ちも塩尻市。中学生までは図書館に通い本を読んでいたが、高校では部活で忙しくなり疎遠に。これといった夢などもなく、先生に薦められるまま県外へ進学。たまたま司書資格を取得できる大学だったため、昔を思い出し、履修を決める。卒業が近づく中、本にかかわっていきたいという思いが強くなり、書店で働いたり、出版社のことを調べたりしてみたがしっくりこず、「図書館」なのかも、と思うようになる。地元へ戻る気はなかったが、実家から塩尻市立図書館嘱託員募集の記事が送られてきて、受験してみたところ採用通知が届いたため、戻ることに。数年後、新図書館の建設計画が進む中、外部から招へいされた館長の下で働くこととなり、図書館の魅力、奥深さ、自由さ、楽しさ、難しさ、学ぶことの大切さなどを再認識。本と人をつなぐ司書という仕事がより好きになる。異動や育休で一度図書館を離れ、再度図書館に配属されて2年目。恐竜とウルトラマンが好きな3歳児の子育て中。
テーマオーナーインタビュー🎤
ーー今回のプロジェクトについて教えてください。
今回のプロジェクトは、図書館をもっと多くの人々に活用してもらうために、図書館を再定義したいと考えています。
特に、図書館や図書館サービスをまだ利用していない方々に対してアプローチを強化し、図書館の新しい可能性を探っていきたいと思っています。
ーープロジェクトが生まれたきっかけや背景は?
図書館の利用者が限られている現状に対する問題意識からです。塩尻市立図書館の登録者数は市民全体の4割弱であり、その中でもアクティブに利用している方はさらに少ないという現実があります。市民にもっと図書館を利用してもらいたいという思いがありました。
ーー具体的な取り組みと進捗状況
多種多様なジャンルの本をそろえたり、塩尻市の特色を活かしたコーナーをつくったり、ターゲット別の企画やサービスを実施したり、様々なイベントを行ったりして図書館の利用を促しています。また図書館サービス計画を策定する際に市民アンケートを実施しましたが、利用している方からの回答が多く、利用していない人からは十分に声を拾い上げられていません。またこれまでやってきたことを振り返る機会がなかなか作れずにいます。
ーープロジェクトを進める上で、特に重視しているポイントは何ですか?
「誰でも使える場所」としての図書館の役割を再定義すること、また塩尻市立図書館の強みを再確認することです。図書館は全ての市民に開かれた場所であり、誰もが気軽に訪れ、利用できることが重要です。そのためには、図書館の利用者だけでなく、利用していない人たちの声にも耳を傾けることが必要です。また、図書館の持つ多様な機能を最大限に活用し、利用者のニーズに応えるサービスを提供することを目指しています。
ーー塩尻Labメンバーのみなさんに期待することは?
図書館の枠にとらわれない新しいアイデアや視点を持ち込んでほしいと期待しています。いわゆる本を読む静かな場所、本を読みたい人だけが行く場所といった従来のイメージをいい意味で崩して、図書館の可能性をもっと広げていきたいです。
また、本が好きな方だけでなく、人が好きな方、場や空間に興味のある方、地域コミュニティの活性化に関心がある方、本屋さんが好きな方、図書館運営に興味がある方に関わってもらえたらと思います。逆に普段図書館を利用ないという方にも興味を持って参加してもらえたら嬉しいです。
ーー最後に、意気込みを教えてください!
みなさんがどんな図書館だったら使いやすいか、また行ってみたくなる図書館ってどんな図書館か、アイデアや取り組みを一緒に考え、ワクワクする図書館をつくっていきましょう!