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【地域プレイヤーインタビュー】塩尻の地域資源を活用した地域に愛されるスポーツイベント企画

こんにちは、のりしお編集部・上田です。

塩尻市の関係人口オンラインコミュニティ「塩尻CxO Lab」の第3シーズンがいよいよ開幕します。

今回は、2022年の塩尻CxOLabに地域プレーヤーとして参加される長島 峰行さんをご紹介します。

長島さんは、塩尻市の社会教育スポーツ課で、市内のスポーツイベントや体育施設などの運営管理、その他スポーツ振興に関わる仕事をされています。
長島さんが、なぜ今回地域プレーヤーとしてこのプロジェクトに参加されようと思ったのか、何を実現していきたいのか、インタビューを通じて迫っていきます!

ーー今回のプロジェクトについて教えてください

これまで、塩尻市では「塩尻ぶどうの郷ロードレース」を11回にわたり開催してきましたが、2020年以降、COVID-19の影響や地元の方の協力が難しくなったことで中止となりました。それに代わる新たなスポーツイベントを企画したいと考えています。

現在は中止となった「塩尻ぶどうの郷ロードレース」の様子

長距離を走るというコンセプトの延長線で、トライアスロンやロードレースが良いのではないか、というアイデアはでていますが、検討委員会(※)のメンバーの間でもまだ意思統一ができていない状態です。

塩尻の観光資源を活かしつつ、なだらかな起伏がある地理的条件を活かして、なにかスポーツのイベントができればいいな、というくらいが現在固まっているところですね。

大会の規模やどこまで資金をかけるかなどについても、これからゼロベースで考えていく必要があります。資金面については、最初5年くらいは市の補助金をメインとして運営する方向で考えていますが、行く行くは自走化を目指したいとも思っています。

(※)検討委員会
塩尻市体育協会(特定非営利活動法人)、スポーツ推進委員(国の基準で市区町村教育委員会が委嘱した体育指導委員)、スポーツ普及員、塩尻市社会教育スポーツ課で成る組織。

ーー塩尻CxOLabに参加しようと思った理由を教えてください。

スポーツイベントを行うに当たり、市内だけに目を向けてもそれほど人を集めることはできないと思います。どうせなら、地域外の人にも来てもらって、経済が回るようなイベントにしたいと考えています。

そのために、地域の中の人間だけで考えるのではなく、地域外の方々からも広く意見を出していただいたり、多面的な視点から一緒に考えていただく機会が必要だと思ったんです。

そのイベントをきっかけに塩尻を知っていただけるようになるのが理想ですね。
競技人口100人のうち100人とは言いませんが、そのうち10人くらいが、「その種目で年1回の大会なら塩尻があるよね」、というくらい認識してもらえるイベントにしたいですね。

松本などに比べて地域のネームバリューでは劣る塩尻が、どこまでのイベントを作っていけるか、ある意味チャレンジだと思っています。

ーーどんな方が関わってくださることを期待していますか?

ご本人もスポーツをやっている人がいいですね。
あとはスポーツでも何でもいいんですが、何か大きな大会やイベントを運営したことがある方がいらっしゃれば心強いですね。

都市部ではなく、山間地域であるここだからこそできることって何だろう?
どんな競技ならイベントとして盛り上がっていくのだろうか?
ボランティアなど地元の方の協力を得るのが難しい面もあるなか、運営にあたる人を確保するにはどんな方法があるだろう?
塩尻らしい”おもてなし”の形とは?

そういったことについて、参加者目線で一緒に考えてもらえると有難いですね。

とにかく、このプロジェクトに興味をもっていただいている方がいるのは、とても有難いですね。いろいろなバックグラウンドを持った方にオープンにディスカッションに入ってもらって、一緒に検討していけること自体に意味があると思っています。

ーープロジェクトを進めていくにあたって、心配に思っていることや課題を感じていることはありますか?

ゼロからのスタートなので、心配していることは特にないですね。
ただ、検討委員会のみなさんは、それぞれが熱い思いをもっており、思い入れが強いメンバーが多いので、それぞれの意見をどうまとめていけるかが課題かなと思っています。

参加していただく方々には、こうすればいい、ああすればいいと提案するだけでなくて、みんなの話を聴くところから始めてほしいですね。
メンバーの意見をどうやって調整して、妥協点を見出していけるかが重要な部分だと思います。

ーー最後に、今後の意気込みを教えてください!

まだ最終的に形になるかならないかはわからない今回のプロジェクトですが、もし形になった時の充実感はすごいと思うんですよね。

100人とか1,000人とか規模の問題ではなくて、お祭りをやるのでもなくて、スポーツというツールを使って人を呼ぶことで塩尻を知ってもらい、地域にいくらかお金が落ちて、その後も継続的に訪れてくれる人を増やせる、そんな架け橋となるイベントにできれば、すごい”やった感”が得られると思います。

また、市の社会教育スポーツ課が運営主体となるのではなく、検討委員会のメンバーを中心とした実行委員が主体となって盛り上げていく形にしたいです。
そして、競技している人たちだけでなく、その実行委員の皆さんも「やって良かった」「楽しかった」と言えるイベントにしたいですね。